着太り回避 似合うニットに出会う方法
秋冬シーズンが立ち上がると、店頭には可愛いニットたちが並びはじめます。
薄手のコンパクトなニットから、太い毛糸でざっくりと編み上げたものまで、その表情は様々。
季節感たっぷりの厚手のニットは、カラフルだったりシルエットがゆるっと大きめで可愛かったりして、ついつい心惹かれますよね。
一方で、厚手のニットは着太りが気になるアイテムでもあります。
可愛い!と思って試着をしてみると、なんだか体が大きく見えて、おしゃれに着こなせない。第一印象の可愛さが、着ると半減してしまう。
どうしてこのようなことが起こるのかというと、それはやはり、骨格の影響が大きいのです。
私たちは1人ひとり、異なる骨格を持っています。その骨格をベースに、お肉のつき方が変わり、体の厚みが変わり、体のラインが変わるのです。そうした個性に応じて、しっくりくる素材や生地の厚み、サイズ感なども変わってきます。こうした骨格という自分の個性や、それと相性の良いファッションのポイントを知っておくと、自分に似合うお気に入りのニットにも出会いやすくなりますよ^^
骨格タイプを大きく3つに分けて診断する「骨格診断」については、こちらの記事でもご紹介していますので、併せて参考にしてくださいね。
ニットで着太りしてしまう原因
そもそもニットで気太りしやすい骨格タイプは、ストレートタイプです。なぜニットで「着太り」という現象が起きてしまうのでしょうか。骨格ストレートタイプの方の特徴に触れながら解説していきたいと思います。
まず考えられるのは、着る人の身体の「厚み」とニット自体の「厚み」の相性が良くない、ということなんです。厚みと言っても、単に太っているかどうか、という視点とはちょっと違います。
体の前後にしっかりと厚みがあり、バストの位置が高い。どちらかというと鳩胸傾向で筋肉質になりやすい。そんな方には、太い毛糸でざっくりと編み上げたローゲージニットや、モヘアニットのようなふわふわと毛足の長いニットは着太りしやすいアイテムです。
体自体に十分立体感がある方には、その上に重ねて立体的な服を着てしまうと、ボリュームがtoo muchになり、バランスが悪く見えます。
では、薄手のニットならどれでもいいのかというと、それもちょっと違うんです。
例えばユニクロのリブタートルネックセーターのように、白っぽいカラーではインナーの透け感が気になるような、ごく薄いニットもありますよね。体の前後にしっかりと厚みがあり、しかも筋肉質になりやすい方には、逆にここまで薄手のニットも着太りして見える可能性があります。
バストや二の腕にぴたっと張りつく感じがなんだかムチムチして見えて、肉感を拾うことで窮屈な印象を与えるのです。
そんな時には、まずは編み目の詰まった表面の滑らかなハイゲージのニットを選んでみてください。体のラインを拾い過ぎないハイゲージのニットなら、必要以上に体を大きく見せずに着こなすことができるはずです。
またハイゲージのニットにも様々な厚みがあります。体の前後に厚みがあると言っても、それもまた個人差があり、比較的厚みが少ない方もいれば、かなり立体的な体幹をされている方もいて、それぞれ微妙に「ちょうどいい」ラインが異なります。いくつか試着をしてみて、同じハイゲージでもどの程度の厚みのものならきれいに着こなせているのか、ぜひ観察してみてくださいね。
気に入ったものを試着してみて「似合わなかった…」とただがっかりするのではなく、自分の体型との相性を冷静に観察してみることで、本当にしっくりくるお気に入りの1着に出会うことができるようになります。
サイズ感やデザインにも気を配ってみる
ニットの厚みによる影響が解決出来たら、更にサイズ感やディテールにも目を向けてみてください。
ニットはリラックス感を出すためにオーバーサイズで作られていることが多いですよね。
体格に対してあまりに大きすぎると、「抜け感」が「だらしなく」見えてしまいますし、かといってジャストサイズ過ぎてもつまらない印象になってしまいます。
大人の女性がこなれた雰囲気でニットを着こなすなら、体よりわずかにゆとりのあるサイズ感がおすすめです。ハイゲージのニットであれば、身幅や袖丈、着丈がやや大きめの作りであっても、手首が見えるように袖をキュッと引き上げるだけですっきりと着こなせます。
またネックラインのデザインも着た時の印象を左右するポイントです。
首が短めでお顔がふっくらしている方は、クルーネックやタートルネックは少し窮屈に見えるかもしれません。この詰まり感が気太りの要因にもなりやすいので、首周りに少しゆとりのあるネックラインのものを選ぶと良いでしょう。
首にぴたっと張り付くタートルネックが似合わない時は、デコルテから立体的に立ち上がるハイネックタイプが温かさもあってお勧めです^^
自分の個性を知ることが、お気に入りに出会うポイント
ニットによる着太り問題、実は私自身が20代の頃によく悩んでいたことの1つでした。
骨格診断を受けて自分の体型の特徴を理解し、自分の体型と好相性な服を選ぶ視点を持つことができたおかげで、今では好きなものを納得感を持って選び、大切に着回すことができています。
私の場合、厚手のニットは、ミドルゲージでやや地厚なこちらの2枚を愛用中です♪

骨格診断の基本的な理論から言えば、私にとっては決してベストな素材ではないんです。着こなしに気をつけないと、体が大きく見えてしまうこともあります。ですが、全体のシルエットや柔らかい風合いなどから、それほど違和感なく取り入れることができています。
2枚ともこの冬もたくさん活躍してもらう予定です。
納得感のある服選びのコツは、まずは自分の個性を理解すること。服を着るあなた自身がどんな個性を持ち合わせていて、それにはどんな服が好相性なのかを、良い・悪いのジャッジをせずに客観的に把握することです。
骨格診断は、そうした自己分析の大きなヒントになります。もしご興味があれば、ぜひ一度体験してみてくださいね。
あなたにもとっておきの1着が見つかりますように!参考になれば嬉しいです。
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