2022-11-10

セルフ骨格診断が難しい理由

「骨格診断て面白そう。自分の骨格タイプって何だろう?」

「サロンで受けるとそれなりに高額だし、まずは自分で診断してみよう!」

あなたもセルフ骨格診断にトライしてみたことはありますか?
簡単なチェックリストを使って自分の身体を分析するだけで、骨格タイプを割り出してくれる簡易診断が増えましたね。

私のところにお越し下さるお客様の中にも、「簡易診断ならやってみたことがあります」という方は多いです。

ですが、いざやってみると、1人では結局正解かどうかわからない…というのが残念なところ。なんとなくコレかな?というところまでは辿り着いても、確信が持てなければ実際のファッションに取り入れるのは難しいですよね。

そこで今日は、骨格診断に興味があるあなたへ、セルフ骨格診断が難しい理由について、お話しようと思います。

骨格診断で見るのは「骨格」だけではない

そもそも、骨格診断とはどういったものなのでしょうか。

骨格診断と聞いたら、なんとなく「骨格」を見るのかな?と思いますよね。

ですが実際の骨格診断では、生まれ持った「骨格」に基づいて身体の発達過程が大きく3つの傾向に分かれ、その結果肉付きや体のライン、パーツの長さや大きさが変わってくると考えます。なので、診断する際には体の質感・ラインの特徴・パーツの特徴という3つの観点からの観察が必要なのです。

着目する点がたくさんあるので、それらを自分ひとりですべて客観性を保ちながらデータ収集しなければならないところが、難しさの1つになっています。

骨格診断は、これらを目視による観察と、軽いボディタッチによって分析し、ストレート・ウェーブ・ナチュラルという3つの骨格タイプのいずれかに診断していきます。

各骨格タイプごとに、似合う素材やデザイン、サイズ感、着こなし方などがあり、自分の骨格タイプに合ったものを取り入れることで、よりスタイルアップすることができるのです。

骨格診断の概要と各骨格タイプの特徴はこちらの記事でお話していますので、併せて参考にしてくださいね。

骨格診断には、「相対比較」のためのデータが必要

骨格診断は客観的に体の特徴を捉えてタイプを割り出していくので、自分の身体だけでなく比較対象となるデータがある程度必要になります。

自分の手が大きいのか小さいのか、身体の前後に厚みがあるのかないのか。

こうしたことは、他人との相対比較の中ではじめて判断できることなので、自分の主観だけで診断を進めていくと誤った診断結果になりかねません。

データは診断経験によって蓄積されていきます。自分の身体しか分析対象がないと、ちょっとした思い込みに引っ張られたり、お顔の印象による影響を受けたりして判断がブレてしまうんですよね。

私たちアナリストも、100人、200人と診断経験を重ねながら、様々なケースを学んで診断できるようになっていきます。経験値(比較データ)のない方が自己診断をする一番の難しさは、この「客観性」を確保できないという点なのです。

極論、人の身体は完全にはカテゴライズできない

あらゆるファッション診断に共通することですが、人の身体はそもそも完全に各タイプに分類できるものではありません。微妙な個性の強弱を考慮しつつどのタイプに位置づけるのか、自分一人で結論を出すことは難しいでしょう。

自己診断を行う際には、自分以外の第3者の方に意見を聞いたりして、客観的な視点を取り入れるようにすることをお勧めします。

いずれにしろ、自己診断で明確な答えを出すのはなかなか難しいことに変わりはありません。どうしても自分の骨格タイプを知りたい!という方は、やはり個別にプロ診断を受けられた方がすっきりすると思いますよ^^

自己診断を普段のおしゃれに活かす場合は、診断結果よりも、各パーツの特徴やそれに応じた似合うアイテムの選び方や着こなし方といった、骨格診断理論の基本的な考え方の部分にフォーカスしてみるととても参考になると思います。

骨格診断が定義する「似合う」は、あなたの体型を最もすっきりと美しく見せてくれる服のこと。気太りして見えたり、逆に寂しげに見えたり、だらしなく見えたりすることなく、身体にしっくりと服が馴染んで、スタイルが良く見えると、たとえプチプラな服を着ていたとしても高級感を感じさせ、「なんだか素敵」という第一印象を与えるのです。

骨格診断は、そんな風にあなたをより素敵に見せてくれる着こなしのヒントが詰まったメソッドです。診断結果にこだわらず、自分に当てはまる部分を拾って参考にするというのも、1つの楽しみ方かもしれません。

とはいえ、私自身も20代で骨格診断に出会って、その後のセンスアップにかなり役立ったと実感していますので、あなたの必要度に応じて、ぜひプロ診断も検討してみてくださいね。

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