2022-10-31

自分らしいカプセルワードローブの作り方

「カプセルワードローブ」という言葉をご存知ですか?

元は海外から入ってきた言葉ですが、「ワードローブを必要最小限に絞り、それらの服を組み合わせてカプセルのようにセット化する」という考え方です。
カプセルワードローブを目指すことで、最小限の服を効率よく着回すことができるようになり、その中で自分らしいスタイルを楽しむことができます。

「今よりもっと服を減らして、本当に着たい服だけを持ちたい」
「着回しのきくワードローブに整えたい」

そんなあなたへ、おすすめのカプセルワードローブの作り方をの4つのステップに分けてご紹介します。

カプセルワードローブを作るメリットとは?

手順をお話する前に、カプセルワードローブのメリットについても触れておきたいと思います。

カプセルワードローブの考え方では、厳選された1つ1つのアイテムの汎用性が高く、お仕事やプライベート、オケージョンまで、あらゆるシーンに着回しで対応できる状態を目指します。少数精鋭の服を選りすぐり、その組み合わせをあらかじめセット化しておくことで、様々なメリットを得られますよ。

まずは、服のお手入れや衣替えなどの管理の手間が大幅に削減できます。
クローゼットにぎっしり詰まった服は、押し込まれることでシワになったり、奥の方で忘れ去られたまま黄ばんでしまったりと、命を全うしないまま傷んでしまいがち。たくさんの服を良いコンディションに保つには、洗濯をし、定期的にブラッシングをし、季節の変わり目にクリーニングに出し…と、お手入れに気を遣わないといけませんよね。
必要最小限のワードローブに絞ることで収納スペースにゆとりが生まれ、保管状態も良くなりますし、たくさんのお手入れの手間からも解放されます。

次に、服選びにまつわる「思考」の時間を減らすことができます。
毎朝服選びに悩み、その服でどんなコーディネートにするか悩み、うまく着回せないと「今度は何を買おうか」と悩む。その思考や決断に、毎日どれほどのエネルギーを割いているでしょうか。おしゃれが好きな方にとっては楽しみな時間でも、苦手な方にとっては憂鬱な時間ですよね。
こうした思考の時間を減らすことで、脳も省エネになり、その分もっと優先して取り組まなければならないタスクや本当にやりたいことに時間とエネルギーを注げるようになります。

3つ目に、ムダな買い物をしなくなるというメリットもあります。
カプセルワードローブは着回しパターンをセット化しておくので、今ある服を常に把握しておけますし、たいていのシーンは着回しでカバーできているので、なんとなく「着るものがない…!」と服を買い足してしまうことがなくなります。
大して着ない服、トレンドを追った短命な服を買っては捨てる、というのはサスティナビリティの観点からも問題視されていることですし、環境への配慮という意味でも大切なことですね。

このようなメリットのあるカプセルワードローブですが、その作り方は大きく4つのステップに分かれます。

STEP 1. 手持ちの服すべてを把握する

まずは今、自分が何をどれくらい持っているのかを確認していきましょう。

クローゼットから手持ちの服すべてを出し、カテゴリーごとに枚数を数えていくのがお勧めです。視覚的に「量」を捉えると、自分が持ち過ぎていたことに気づき、これからはじめる服の選別のモチベーションも高まりますよ。

コート、ジャケット、トップス、ボトムス…とカテゴリー別に数を一覧にしていくと、カテゴリーによって偏りがあることにも気づけますし、同じような色やデザインのアイテムがいくつもあったこともわかります。

このようにして、まずは単純に、今何をどれだけ持っているかを見える化しましょう。

STEP 2. 服を選別する基準を洗い出す

手持ちの服を全部出したら、さあ早速選別していきましょう!といきたいところですが、ここで一度立ち止まることが、リバウンド回避の秘訣。自分なりの選別の基準を改めて決めてから取り掛かりましょう。

ミニマリストの方々の間で定義されるカプセルワードローブでは、いつの時代もトレンドに左右されない「普遍性の高い服」や、どんなアイテムとも組み合わせることができる「ベーシックカラーの服」「汎用性の高い素材やデザインの服」などで構成することを推奨されることが多いです。

また、更に具体的に、「春と秋に活躍するアウターならトレンチコート」「ジャケットは1枚あると仕事着に便利」など、特定のアイテムが提案されることもあります。

ファッション誌でも毎シーズン「永遠の名品」「一生モノの定番アイテム」と銘打った特集が組まれていますよね。私たちはこうした情報から、なんとなく「これさえあれば」「ワードローブにはこのアイテムが必須」などというイメージを持っています。ですが、これはあくまでも1つの提案であって、人それぞれ必要な服も好みの服も違うもの。どこかで刷り込まれた価値観に従って選別していくと、実生活とのズレによって、結局着回しにくくなってしまうので、ちょっと時間がかかっても「自分軸」を明確にすることが大切です。

あなたが服に求めるのは機能性ですか?人と被らないデザイン性ですか?
今のあなたのライフスタイルには、どんな服が必要ですか?
あなたが愛着を持てる服には色やテイストなどにどんな特徴がありますか?

ワードローブの適正枚数やその内容についての考え方は、こちらの記事もぜひ参考になさってくださいね↓

女性の洋服 適正枚数はどれくらい?

STEP 3. 必要な服から先に絞り込む

自分なりの服の選別基準が持てたら、まずはより必要度の高い服から絞りこんでいきましょう。直近1週間で本当によく着たコーディネートをピックアップするとわかりやすいですよ。
ここで選ばれた服のラインナップが、今のあなたにとっての基本のアイテムになります。

特別気に入っているわけではないけれど、高頻度で着ている服というのもあるかと思います。その場合は、なぜその服をよく着ているのか?を考えることが大切です。

その服が使いやすい理由は、色なのか、素材なのか、デザインなのか?という「要素」を抽出しておくと、後でより気に入ったものに入れ替えることもできますね。これはあなたにとって着回しやすいアイテムのヒントになりますので、ぜひ考えてみてください。

次に、それ以外の服の中から更にSTEP 2で洗い出した価値観にフィットする服を選別していきましょう。
とことんミニマルにしたい方にとっては、機能性や合理性だけを追求したカプセルワードローブこそ理想だと思いますので、必要な服さえ選別できれば完了します。ですが、実際にはそこまで絞ると「つまらない」「味気ない」と感じて、結局また目新しい服に魅力を感じて増やしてしまう方もいらっしゃると思います。
自分にとって必要な服が選べたら、その後はあなた自身がおしゃれを楽しむ上で満足できるだけのバリエーションを確保しましょう。ここでは着た時に気分が上がる服、ときめく服、袖を通すと自信が持てる服などをピックアップしていくと良いですよ^^

STEP 4. 選別した服をセット化する

服の選別が一通り終わったら、それらの服を組み合わせてどの季節にも対応するコーディネートが組めるか確認しましょう。

外出の機会が多いか少ないかなどによっても、必要なパターン数は変わります。あなたが今のライフスタイルで必要と思われるパターンだけ、コーディネートが組めそうか確認しましょう。
通年対応できそうなら、あなたのカプセルワードローブの完成です!

自分らしいカプセルワードローブで、暮らしを快適に

いかがでしたか?

自分にとって本当に必要で、尚且つ気に入っている服だけがゆったりと収まるクローゼット。
想像しただけで素敵ですね。

毎朝服選びにかけていた時間や膨大なお手入れの手間から解放されて、自分らしいスタイルを楽しめたら、あなたの暮らしもより豊かに快適になるのではないでしょうか。

洋服はどんなにお気に入りでも最後は消耗品。
長く着ていればいずれは生地が傷みますし、少ない枚数を着回そうと思うと、消耗のスピードは更に加速します。
一度選別して作ったワードローブも、少数精鋭になるほど買い替えの頻度は高まるかもしれません。

「オールシーズン30着に抑えるのが理想!」などと意気込んで枚数だけにこだわるよりも、あなた自身が満足のいくおしゃれができ、どの服も自分が思う期間大切に愛用していけるだけの適正量になればいい、と捉えて進めていくことをお勧めします。

もしお1人ではうまく選別できそうにない…という方は、個別にサポートするサービスもご用意していますので、こちらもぜひご覧になってくださいね↓

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